昨日早く寝たら、体調もなんとか元通りになりました♪
この頑健な体ったら。
何年か前に知って、ずっと読みたかったのだけど、絶版になっちゃってて手に入らなった本。
榎田尤利氏の「永遠の昨日」。
ようやく復刊したと雑誌で読んで、職場近くの本屋で手に入れてきました。
あらすじは知ってたし、結末も分かってたんですが。
部屋で一人、ページめくりながら号泣しました。
以下、長いので反転。
恋愛もので、しかも声上げて泣くなんて、久しすぎて我ながら自分に仰天しました。
ヤバい。これ、切なすぎて二度と開けない気がする。。。
冒頭のシーンがあまりに淡々としすぎている分、じわじわと途中から堪えられないほどの悲しみが込み上げてきて、最後にはダム決壊―――って感じでした。
なんで、なんで、どうして、とバカみたいに同じ疑問符ばかりが渦巻いて、普段は割と第三者の目線から小説は楽しむタイプの私ですが、途中から完全に主人公にシンクロしてました;
ネタバレは避けますが、正直本編にはなんの救いもありません。無理やりなハッピーエンドはもちろんのこと、大切な人の死を受け入れて、「それでも前向きに生きていこう!」なんてカッコつけた終わり方にもなってません。辛いものは辛いし、何もかもが理不尽で憎くて受け入れがたい。主人公の、ひりつく心が痛いくらいに刺さります。読後感も何も、あったもんじゃない。けれど奇妙なまでに凪いでいて。そしてそこにこそ、リアルがあると思いました。
私は昔、幼馴染で初恋の男の子を病気で見送ったことがあります。14歳の春のことでした。
つい1カ月前まで、廊下で悪ふざけしては一緒に先生に追っかけられていたというのに、あるときからぴたりと学校に来なくなって。「骨折して、入院してるらしい」と彼と親しい友人から聞いていたので、「また何かバカなことやったんだなぁ」と笑いながら聞いていたのに。
あっという間でした。マンガでも持って、お見舞いにも行こうと思っていたのに。戻ってきたら話したいことがたくさんあったのに。次に会えたのは、お通夜の時でした。
骨の病気だったそうです。数年経って、最初の病院での誤診が、発見の遅れにつながったということも知りました。
あんなに元気だったのに。あんなにイイ奴だったのに。まだまだ沢山、いろんな楽しいことがあったはずなのに。ただただ悔しかった。なんで彼だけが、と。病原菌も、彼の運命も、誤った診断を下した医者も、彼を救ってくれなかった主治医も、何もかもが憎くて仕方なかった。泣けて泣けて仕方なかった。
けれど今、私は元気に立っています。
仕事もしてるし、趣味にも没頭している。親友は、彼を見送った後に知り合った子たちばかりだし、当時一緒に遊んだ仲間とはもうずっと会ってない。何かに当たらずにはいられなかった激しい感情はすっかりなりを潜めて、今こうして静かに思い出すことも出来ます。
それでも、私は絶対に彼のことを忘れない。
思い出す間隔は少しずつ開いていくけど、毎年春が来るたびに必ず思い出します。それは彼の笑顔ばかりだし、楽しかった頃のことばかりで、とても優しいもの。
掠れた独特の声を、十数年経った今でも思い出せるとホッとします。同時に、「あとどれくらい、この声を覚えていられるだろう」と不安にもなります。
思い出せる甘やかな記憶と、今もよぎる小さな哀しみ。そのどちらもが混在したものこそが、大切な人を見送った後の“リアル”な気がします。どちらかが欠けても不自然。前者だけでは薄っぺらいし、後者だけだと嘘っぽい。
生きている限り、喪失の悲しみは消えはしないにしろ、痛み自体は穏やかになっていく。人間は思いのほか図太いな…と、中学生にして悟ったもんです(苦笑)思い出したように疼くこともあるけれど、それは当時のような激痛ではなくて。ほんの時折感じるじくじくとした痛みは、けれどそれを感じられる自分がまだいることを安心させてくれるのです。
生きている人たちには、彼らの日常が続いている。その中に死者は住めない。死者は切り離される。死者は少しずつ、忘れられる。そう嘆く主人公に、教師が掛ける言葉が秀逸です。
「ごっちゃに考えてはいけないわ。薄まっていくのは、記憶や思い出よ。死んだ人自身はもう存在しない。けれど、その人がかつて存在した事実は、なにがあっても消えない。世界中がその人のことを忘れても、その人が生きていた事実は消えない」
それに対する主人公の反駁も、染みます。
「そんなの、なんの慰めにもならない。絶対的な事実より、覚えててくれる人が欲しい。…俺が死んだら、きっとそう思う」
どちらも悲しいほど正しい。何が違うのかと言えば、それはただ、時を経たかどうかだけの差であって。
「おまえは死んだんだから、俺を忘れていいんだ。大丈夫、俺が忘れないから。俺は死ぬまで決して、おまえを忘れないから」
忘れないで、と願うのはエゴ。忘れないよ、と誓うのが愛。そんな風に感じました。
大丈夫、覚えてられるよ、と主人公を応援したくなりました。
少なくとも十数年、私は覚えてる。たくさんいる彼の友人のうちの、たかが一人だっただろうけど。
恋人なら、きっともっとずっと強く、長く。忘れないよ、絶対。
ひとしきり泣いたら、体力ごっそり抜け落ちた気がします……orz
だめだ……こういうの、引きずるんですよね私。。。
何、金曜の夜(しかも三連休前)に凹んでんだろ(笑)
いかんいかん!余韻も大事だけど、切り替えも大事!!
このままだと無駄に鬱々としそうなので、いっちょ明るい話でも練ります。ねりねり。
あ!拍手ぱちぱち、ありがとうございます~~☆★
喜んでおりますvv
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「B型自分の説明書」の本は、ぶっちゃけ知らないうちに自分で書いちゃった暴露本なんじゃないかと思うほど当たってて、いっそ心配になる。特に「ネコに嫌われる。避けられる」「まわりがヤル気ないと、がぜんヤル気」「気を遣いすぎて『気のつかない奴』みたくなってる」っていう3つについては「何で知ってんの!?」と聞きたい。
太陽×明日叶とディオ×明日叶にトチ狂ってます。